カッパ君がころんでも!

ダウン症を持つ男子中学生との生活と、母のつぶやき

桜の花咲く頃

はてなblog今週のお題「桜」です



「もう何しにきたのか
わからないじゃん!!!!」
カッパと外へ出掛けると
必ずこの一言が出て、
本当に不機嫌になる私がいました。

でも、今年はカッパも含めて
皆でお花見が出来そうです。

家の近所にはすぐ近くに県立公園があり
桜並木もあって、
春になると沢山のお花見に来られる方々で
賑わいます。

というか、ごった返します。

お花見のシーズンになると、私も知人や家族と
お花見をしますが、、
カッパがいなくならないように
見ているだけで精一杯。

お花見なんてしている場合じゃありません。

いなくなっても自分で勝手に家に
戻るんじゃないかと思ってると

遠くへ行ってしまって見つけられなかったり
と、いうことがしょっちゅうでした。

迷子になったら最悪。
やっとご飯が食べられると私とカッパと一緒に
レジャーシートの上で食べていても、
私のペースなどお構いなしに、
興味のある場所へ行ってしまう。

次第に、カッパを呼ぶ声は大きくなり、
見つければ怒ってしまう。

かといっても、主人は真剣には探さない。

振りかえる人達を見ると、
私はそのときは追い詰められていたのか、
言うことを聞かない子供と
しつけの出来てない母親の姿を
さらしているようで、嫌な気分になりました。

しかし、どんなに遠くへ行こうと
何をしようとカッパには理由があって
それが思いつきでも理由があって、、
親がどんな思いでいても、
本人はけろっとしていました。


くるんじゃなかった。
なにしに来たのかわからない。
人混みで大混雑、、

カッパに気をとられ、他のお母さんとお友達と
なんの話もできないとかしょっちゅうでした。


みんなが誘ってくれるのは嬉しい。
もちろん参加する。
でも大概苦戦してしまうので、
私から誘う事はなかったかな、、。

カッパが5年生くらいまでそんなことが
続きました。
カッパが6年生になると、
私は体調が凄く悪くなった時期がありました。
人が沢山多いところにいると
その場にいられなくなるほど、
ドキドキしたり胸が苦しくなる時期があり、
お花見どころではありませんでした。
小学校、中学校の体育祭も見にはいくのですが
同じ場所にいられず、、
お母さんと話すのもしんどくなったことが
ありました。

仕事は大丈夫でしたが
あの1年はしんどかったです。
でも、翌年カッパが中学校に入ってからは
そういった事はなくなりました。



昨年は、、娘が私立高校へ行った事で
仕事のシフトを急に沢山入れ始めた
時期でした。
仕事でご利用者様と桜を見る機会はあっても
個人的に桜を愛でる余裕はありませんでした。
桜を見てもなんかいつも気忙しい感じでした。

それでも、
今までで一番、、
桜を見て本当に感動した事もありました。


長女が小学校を卒業してすぐに、
子供を連れて山下公園に行きました。
運が良かったんですが
雲1つない青空で本当に気候も良く
山下公園の桜は本当に絶景でした。

あんまりにも綺麗で、
ふと「頑張って生きていたら
こんないいこともあるんだな」と思いました。
そのくらい綺麗でした。
私と子供3人で、おとうがそこにいなかったのは
残念ですが、、
平日だからのんびり見られたからいいかな、、
と思います。


今はもう、近所のこの公園でいなくなっても
自分で帰ってきますし
どこかへ行ったと思っても
私も場所や帰ってくるタイミングが
大体わかるようになりました。

大変だったときなりに、カッパの持つ好奇心を
大事にはしていましたが
やってはいけないこともやってましたし
目は離せず怒ってばっかりいました。

大人はのんびり花を見たい。
でも
カッパにとってはお花見とかは
どうでもよく、もっと活発に
動き回りたかったのはわかってるんですが
なかなか上手くいかないものですね

今年は、私もblogをやりはじめ
写真をとるなかで、自分の住んでいる所が
以前よりも好きになりました。
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今年は、顔が下を向いていたり、
咲いている事にも
なんの感情ももてないとか、、
見逃してしまうこともなく

上を向いて歩いて桜の花を沢山
見る事ができると思います、、。

まだまだ、ここは五分咲きなんです。
これからですね。

1年のうちの僅かしかない桜の花の咲く時期を
元気に見られるってとっても幸せな事なんだな
と思います。

カッパも含めて皆がそれぞれに
桜の花の美しさを感じ取れる春になると
いいなと思います。

読んでいただきありがとうございました。

桜の花咲く時期に思うことでした。