カッパ君がころんでも!

ダウン症を持つ男子中学生との生活と、母のつぶやき

道の話No.2

カッパの小学校下校story続き

昨日は暗かったですが、
学校の先生や生徒さんに助けられ
どうにかこうにか登校出来るようになります。

登校班で通うのは嫌じゃないんですよねぇ
親がいると甘えてしまうんですかね


あんまり大変で朝起きられなくなり
私がウダウダ準備している間に、
どうしてかカッパが
手ぶらでキックスケーターで学校へ登校した
事がありました。
私が探している間に学校から電話がかかってきて
カッパは学校で捕獲されている間に
ちがう、、先生に預かって頂いている間に
車ですっとんで学校へ行くと

先生は激怒し
カッパに「一回家に帰ってから、
もう一度登校し直してください!!!」と
言われ

カッパに怒っているんですが
私も同様に怒られ、、
いや、叱られている気分になりました。

怒られて当然です

車で自宅に戻ってから、再び学校へ着くと
車の中でカッパは寝てしまい。
やっと起こした頃には給食で、すぐ下校。
(短縮日課で給食食べてすぐ下校でした)

この時は大変でしたが、
キックスケーターのネタは卒業する時には
先生と笑い話になりました

あぁ、恥ずかしい

言葉にするとこんなに短くなるのですが
たかが登校、されど登校で
本当に大変でした。


一方で心暖まる場面もありました。
🌸☺️🍀🌸☺️🍀🌸☺️🍀🌸☺️🍀🌸☺️🍀🌸
ちょっとエピソードをあげてみます。

🌸①🌸
入学して1ヶ月たち、かわいい1年生が
自分達で下校するようになり
カッパも当然私と幹大と下校します。

毎日、毎日私が学校へ来るのを目にした
1年生の女の子は
「どうして、カッパさんのお母さんは
毎日カッパさんと一緒に学校へ来てるの?」
ときくので

「カッパがみんなと一緒に自分で学校へ
行く事ができるように、練習してるんだ😊」と
話すとその女の子が

「え~、お母さん、たーいへん!」

「カッパさんのお母さん頑張ってるから
お花あげます😊」と言って
通学途中に摘んだ花を
プレゼントしてくれました。🏵️☺️🍀

本当に感動して、大事に持ち帰りました。
「もう!!私これ押し花にするから!」と
出来ばえは上手ではなかったけど
押し花にしました!

私の事わかってくれてるよ~と
本当に感謝しました。
子供たちがわかってくれてる!
励みになりました😊

🌸②🌸
小学校の周辺は、田んぼが多いからか
道路の側溝に水が流れているとそこに
ザリガニや雨蛙がいて
1年生のカッパと同じクラスの子が
カエルだ!ザリガニだ!と大騒ぎで
楽しんでみているのをカッパも混じって
見ている事がありました。
微笑ましい光景でした

🌸③🌸
早くに自宅へ着き、
学校へ再び遊びに行く子供たちにあうと、
「お~、カッパくん!」「カッパーー!」と
手を振ったり声をかけてくれたり

私にまで
「こんにちはーー!!」と元気に挨拶をして
くれるお子さんにも沢山出会いました。


こういう些細な事が私には嬉しく、
カッパがみんなに受け入れられているのを
実感しました。

🌸④🌸
カッパや私達と一緒に帰ってくれた
お子さんもいました。
「カッパの家に遊びに行ってもいい?」
と言ってくれ
卒業まで遊びに来てくれた子もいました。

ある子は時々「友達とケンカした」
「勉強がわからなくてしんどい」
「うちに帰りたくない」と正直な気持ちを
吐き出してくれる子もいました。

🌸⑤🌸
やっとの思いで、学校に来る子の中には
お母さんと一緒に登校する子

時には、登校班から遅れてお母さんと
二人きりできたり、
帰りもお母さんと一緒じゃないと
泣いてしまうお子さんもいました。
しばらく続くとお母さんやお子さんとも
顔見知りになり、一緒に登下校しながら
お母さんと「ぼちぼち頑張ろうね」と話したり
お子さんもなついてくれました。

お子さんが学校に慣れ抵抗もなくなり
しばらくすると、お母さんの付き添う姿は
なくなり自分の力で通える姿を見たときは
嬉しくなったものでした。

🌸⑥🌸
カッパが歩いて帰りたくなーいと校門の前に
しばらく座り込んでいると
やっぱりいろんなお子さんや先生、用務員さんが
励ましてくださり、ようやっと立ち上がって
帰る事ができた事もあります。

一度、面白かったのは1年生の時
座り込んでいるカッパの傍に教頭先生が来て
「カッパ、なぁーんだよぉ、、頑張って
おかあさんと一緒に帰ろうぜ」
「カッパが元気がでるまで先生もお母さんと
一緒にまってるからなぁ」という姿を見た
お子さんたちが
「カッパさん!一緒に頑張って帰ろう」
「そうだよ!」
「いろいろと大変だけどさ、
僕もがんばってる」
「みんながんばってるから!」
とみんながいろいろと励ます姿が嬉しかったり
おかしかったり

と、思ってると

「俺なんか今日知らないうちに教室で
筆箱なくなって悲しくなったけどさっ!
俺だって負けないから、カッパくんも
いろいろあるけど
くじけちゃいけないんだよ!!」という
爆弾発言がでて

その子は教頭先生から
「ちょっと詳しく話を聞かせてくれない?😨」
と言われて、帰れなくなってしまったこと
🏫✏️📓🎒☺️🏫✏️📓🎒☺️🏫✏️📓🎒☺️🍀

なんだかもう①から⑥までのような事が
沢山ありました。


🌟✴️✨🌠❇️⭐️🌟✴️⭐️🌠❇️⭐️🌠❇️⭐️✴️
私もいろんな人に頼ることも必要では
あったかと思います。
でも、今ならカッパも毎日のように通う
デイサービスも低学年の頃は、
カッパはなかなか慣れるのに時間が
かかりました。
お願いする機会も少なかったです。

それでも、結果オーライで
私もカッパと一緒に歩かなければ
わからなかった事が沢山ありました。
でも、この時にすべて一緒にいた
幹大はどうしてたのか、、。

幹大に申し訳ないなぁ
「いつも幹大も大変だったよね。ごめんね。
ところで、その頃の事を覚えてる?」と聞くと
「覚えてない」というので、良くも悪くも
これはこれで良かったかもしれません。

大した事じゃないかもしれないけど
誰も誉めなくても、
自分だけでも「よく頑張ったなぁ」と思える
出来事です。


今、書いてみて

ドタバタ、グダグダ、グチャグチャな思いを
しながら登校に付き添った事に後悔は
あるか?といえば
もう後悔はありません、
すぎてしまえば、これで良かったと思います。

私の場合は、登校班でみんなと一緒に
登校する事にこだわってたので

車できたら分からなかった
みんなの登下校時の姿や
出会った事で声を書けてくれ心が温まった事。
面白い場面に出会えた事
先生の励まし。
3歳の時から、とにかくついてくるしかなかった
幹大も偉かった事

当たり前だけど、
晴れの日ばっかりじゃあないんだなとか

得られたものの方が多いです。

今では、カッパは中学校までは自分で歩いて
通います。

あと数日すると、自分で下校する事にも
チャレンジします。
一気に1人で自宅まで帰るということはせず
途中で私が待っていて、カッパは学校から
私のいる途中の場所まで1人で帰ります。

そして、徐々に1人で帰る距離を伸ばし
ゆくゆくは自宅までたどり着く事が
出来るように進めていきます。

高校入学、職場実習、卒業後の就労先も
自力で行けるように最初のうちは
一緒に歩いてバスや電車を使い覚えていきます。

一つひとつが自分の力でできるようになるまで
とても時間はかかります。

でも、小学校での通学時代を思い出すと
大変な中にもエピソードが沢山あったように

時間をかけたからこそ
わかる事がきっとあると思います。

まぁ~、大変な事は当然ありますな
二人で様々な道を通いながら
沢山の事を身につけて行きたいと思います。

読んでいただいて
本当にありがとうございました🌠🌠⭐️