カッパ君がころんでも!

ダウン症を持つ男子中学生との生活と、母のつぶやき

合格発表の日

今日はカッパの住む、都道府県のどこかの
公立高校合格発表の日です。

受験生みんなの合格を願っています!
笑顔で学校に戻れるといいですね☺️

娘には私がblogをしている事がバレて
しまいましたが、タイトルも内容も知らないので
見られる事はないでしょう

でも、娘の1年前の今日の事を綴っていいと
オッケーがでたので書いてみます。

娘は昨年、中3で
公立高校を受験し、今日が合格発表でした。
ですが、結果は不合格でした。

娘を入れて、10人がその高校を受験しました。


その中で娘だけが不合格でした。

みんなと一緒に高校へ行き
合格発表は校舎のどこかに全員1列に並び
自分の番が来たら、先生から合否の手紙が
入った封筒をいただきます。

その場で、封筒の中身を見て
不合格ならUターンして帰る
合格ならその先の教室だか?体育館だか
合格者のみの場所に行きます。
制服の採寸やら入学手続きの
何かしらの説明だか受けるんでしょうか?
私達は不合格なので合格者はどんな事を
したかわかりません。

娘が言うには、
合格発表を見に行くのは、皆でいくものの
帰りはそれぞれ自由に帰宅してよかった
そうです。
でも、帰宅の途中でちゃんと中学校に
戻り担任の先生に合否を伝えます。

娘は1人だけ不合格だったので、
列から先へは進めずUターンしましたが

自分なりに皆が気を使わないように
あえて、学校の門の近くで
全員が戻ってくるのを待っていたそうです。

「で、どんな気分で中学校まで
みんなと一緒に戻ってきたの?」と聞くと

不合格については
「あー、やらかしてしまった😵💧」という
気持ちだったとの事でした。

帰りは、気不味い雰囲気にならないように
皆にしゃべり倒す勢いで、
ずーーっとみんなと普通に話して
帰ってきたそうです。

私はというと、普通に仕事でしたが
たまたま、午後からの仕事でした。
娘が帰って来る頃には、私はいないだろうなぁ
と、思っていると

娘がさっぱりした顔で
「ただいま」と言って帰ってきました
「だめだった。落ちた」と
淡々といつもの通りに話しました。

ここから先は私が娘に言った事
本当に後悔しているのですが
「そっか、お疲れ様。頑張ったじゃん」と
言った後
「でも、なんでこんな事になったの?」と
言ってしまいました。

そんな事、誰にも分かるはずもなく
娘が「悪かったなって思ってるよ」といい
2階の自分の部屋に行きました。

そのまま、私も仕事へ行きました。
衝撃的な出来事の後でしたが、
仕事はいつも通り、
利用者さんと楽しく笑って過ごす事が
不思議でした。

自宅へ帰るとどうやら娘は私が仕事へ
行っている間に泣いていたようです。
後は、初めての経験で疲れていたのか
寝ていました。

まさか、不合格のなかに入るとは
思っていませんでした。


私は仕事が終わった後、
うちの主人へ電話しました。
びっくりしていました。

今にしてみれば
私達は、娘の親として失格かもしれませんが
私も本人の気持ちがどうより
1年分の学費はなんとかなっても
この先の事が不安でいっぱいでした。

それでも、いつもと変わりなくその日は
過ぎようとしています。

夕方になると、娘の担任の先生から
お電話を頂きました。

不合格の場合は家族のフォローも兼ね
自宅まで電話をされる事に
ここまでしていただくのか、、
学校の先生って、
なんて大変なんだろうと思いました。

学校へ戻ってきた時の娘の様子や
一緒に話をした内容
娘が冷静で前向きな言葉も聞かれた事

「だめだったから、併願校へ行くんではなく
ここへ行くことに意味があると思うから
挫折ではないです」と先生に話したそうです。

先生も同じ思いでいてくださったので
娘は安心したと思います。

また、自宅へ戻ってからの様子はいかがですか?
など、男性の先生ですが、
事細かに配慮してくださり
頭の下がる思いでした。


こうやって対応してくださったおかげで
親子で、割りと早くに立ち直ったような
気がします。

担任の先生のおかげです。
今でもはっきり覚えています。

親子で思うのは
一番行きたい高校へ受験を通し
挑戦した事に悔いはありませんでした。
ランクを変えたら
合格できたかもしれませんが
これでよかった。とりあえず受験は終わったと
ホッとしました。

それでもまだ私の方がくすぶっていました。

でも、それから後10日には卒業しましたが
泣いて泣いて別れを惜しんでいました。
担任の先生が号泣している姿を見て
本当にこの先生で良かったなぁと思いました。

娘は4月から併願先の私立高校へ入学する事に
なりました。

あれから、1年経ちますが
いい友達に恵まれて学校生活を過ごしています。
何より、思いっきり自分を出すことができ
自分らしくいられ、中学の時より
楽しいそうです。

勉強に部活に学校とは違うけど
カラーガードのクラブの両立と
とても忙しいけど謳歌していています。

将来、自分はどんな道に進みたいのか
見据え考える姿を見ていると
「なんか若いっていいなぁ」と
羨ましいくらいです。



自分にとっていい学校は
本人が楽しいとか幸せだなぁと感じ
何より、いい仲間との出会いに
勝るものはないと思います。

だから娘にとっては
一番いい方向だったんだなと。

人生ってわからないものだなぁと
娘もいつか思うのかな?

娘はいろいろと充実した高校生活を
送っていますが
どうも本当に恋心を抱いた事が
一度もないようです。

本当かなぁとも思うし、
本当かもしれない
女子高生の必修科目を
是非学んでいただきたいです。

受験を終えた中3生の皆さん、
ご家族の皆さん
本当にお疲れ様でした!

輝く高校生活を送る事ができますように
心から願っております。

以上、私達親子の合格発表storyでした。


読んでいただきありがとうございました

娘の青春応援団長の母からでした