カッパ君がころんでも!

ダウン症を持つ男子中学生との生活と、母のつぶやき

作業所を見学して思ったこと🍀☺️

先日、カッパが見学した作業所に、今度は私が見学をさせていただきました。
今日は、風が強いですが暖かな日でした。f:id:kappa25kun:20190207170224j:plain

カッパの住む市内には、小中学校の合同で作られている「親の会」があります。
そちらの主催で、年に1回作業所の見学会があり、参加させていただきました。

支援学級の先生が、作業所での作業の様子を写真入りで詳しく載せていただいたのを見て、楽しみにして参加する事ができました。

カッパは中学校2年ですが、支援学校を卒業して社会にでるための進路の選択に迫られます。

それは、私が思っている以上に早くやってくると思います。

早いうちから、複数の作業所を見学しておくと、今の現状がわかります。
すると、疑問に思うことも分かります。
それが、自分が子供のために、今何をしておくといいか明確になります。

私は、昨年に友人から話を聞きました。

作業所での仕事をした場合の工賃が1ヶ月で3000円と聞いた時、びっくりしました。

作業所の工賃の全国平均が3000円後半です。
国でも、必ず3000円は越えるようにと言われ、各事業所でも努力しておられます。
こちらの法人では、月5000円を目標にされていますが。
場所によっては月20000円いただける所もあります。

どうしてこんなに少ないのかな。
1ヶ月働いてお米10キロ買えないなんて!
と、衝撃的でした。

支援学校に見学させていただいた事がありました。
その時に就労に向けて、実習を頑張っている生徒さんを沢山見させていただきました。

現在の統計では、卒業後の多くの進路は就職は約31.1%福祉施設への入所または通所(作業所)が約64.1%、教育訓練機関が1.8%、進学0.6、その他2.4%です。

障害年金を受け取れるとはいえ、作業所の月の工賃の現状を聞くと、私だけ勝手に空しくなりました。
なんとなく、この進路の厳しさを受け入れられずにいました。

健常な子は高校卒業後、50%が大学進学という時代だと言われています。
先程の割合からいけば約100倍の開きがあり、明らかに違いや差があります。
知的障害のある子も、進学先がないわけではありません。
支援学校高等部を卒業後、併設されている「専攻科」があるところもあります。
でも、全国に9校しかなく学びたくとも受け皿がないのが現状だそうです。

中学校までは、子供のペースでゆっくりと勉強や身辺自立に向け力をつけていったのに対し

支援学校の高等部に入ってから
「就労させる事について、一生懸命になるあまりに、子も親も先生も負担になりはしないか」

「卒業後、意外と短期間で離職するとか、仕事のストレスで病気になる事はないのか」

個人的には、もう少しゆっくりと、進路に向けての時間が必要なように思います。

そんな思いをもちながら、見学に行きました。
ブルーな気持ちのままでいました。

でも、カッパは職場体験を通しこの作業所が大好きになりました。
f:id:kappa25kun:20190207170357j:plain
この目でみて実際に職員の方の
話を聞いて、自分なりのペースで作業している方がいて、支えてくださる職員の方々がいました。

それを見て、カッパが人生豊かに過ごし続けていく事が何より大切なのを考えれば、工賃の事だけで振り回されてもいけないなと思いました。

ただ、仕事は単純にお金を得るだけが目的ではなく、自己実現というか、自分らしく人生を生きていく力をつけるためにも大切な事です。
いろいろ考えさせられます。

高等部卒業してからが、カッパの人生の本当の闘いがはじまるような気がしてなりません。

うちのおとうは、昨日のブログで
「彼は生きようとしている」とか
「1000人に1人の確率なんてよくある話だよ」と言っていましたが😒💢💢

カッパの次に幹大が産まれてからは、
子育てのあまりの大変さから、ゆっくり
2人で話す機会が減り、気持ちがすれ違っていきました。
大変なあまり、私は余裕がなく「どうして言わなくても大変さを理解してくれないのだろう」
と、苛立つ期間が長く続きました。

特に、カッパの進路の時の話になると
「おかあが主体になるのだから、おかあが倒れないような、楽な選択をした方がいいよ」と言いました。
f:id:kappa25kun:20190207170444j:plain

一見、尊重してくれている様でいて、

進路に対する、おとうの考え自分だったらどうするかの意見がない事、他人事のような違和感がありました。

ですが、昨年、支援学校高等部の見学会があり、
その時、「卒業したら、カッパは就労で社会に
出なければならないのだから、これだけは
どうしても一緒にいって欲しい」と言いました。

おとうは仕方なくいったのですが
見学して話を聞くうちに、
もっと、カッパの未来に向け自分も関わっていく
必要性を感じたそうです。

そこから、自分なりに様々調べ
働くって何なのか考えはじめました。
カッパなりの自立ってなんだろうと

飛躍しすぎて、つい先日
「俺も、私財をなげうって作業所みたいなの作りたい」と言われた時にはビックリしたのですが

「幹大が自立してからにしてください」
といいました。
さすがに、それはありえませんが

「作業所の売り上げがあがるには、まずは親の立場で、自分がどうしたらいいか真剣に考えたい」
「カッパの為に学校の先生からもいろいろ話し合ったり、教えてもらいたい」と言いました。

なかなか、大人になると意識を変えることは
難しいと思うので、
私としては
「すごいなぁ」と感動し、孤軍奮闘しなくていいんだなと思いました。
f:id:kappa25kun:20190207170538j:plain
カッパが社会にでて働くまでのステップは
結夢や幹大を世に出すまでにもとても役に立つ事だと思います。

今日の事を、おとうに話をしながら
これからも
子供が社会に出ていくまでに大切な事を考えていきたいと思います。

PS→今日は見学後に先日カッパの職場体験で
お世話になったカフェ☕️😌✨で、またしても
カレーをいただきました☺️

スタッフの方々が、私やカッパの事を覚えていてくれていました😊💮

今日は、大切な時間を割いて作業所の説明をしてくださった所長さん。見学しやすいように配慮してくださったスタッフの方々、一生懸命に作業に取り組む姿を見せてくださった利用者の方々本当にありがとうございました。

今後もこの作業所が利用者さんにとって、やりがいや夢がもてる場でありますように😌